2007/12/23 (日) 19:09:46        [qwerty]
ぼくらの alternative 第11章 コモ・カナ(1)
前回の戦闘の後、しばらく沈黙してコモが次の操縦者に選ばれたと名乗り出た。
数日後、テレビにモジ(番外編では契約をしていない)の姿があった。「僕があの<アムシペ>のパイロットです」
マーヤにそそのかされた彼は、虚実ない交ぜにして適当なことを言い続ける。戦闘に負けるとこの宇宙が消滅す
るという、最も重要なことには触れずに。この放送の後、アメリカでは日系人に対する迫害が発生し大統領支持
率も急激に低下した。業を煮やした大統領は日本に真相を公表しなければ宣戦布告すると最後勧告を出す。
次の戦闘はアウェー戦であった。しかしそこは全面核戦争後の地球であり、見渡す限り生命の存在が無い焼け焦
げた荒野が広がるだけであった。戦闘はあっけなく勝利した。絶望した相手が全く反撃しなかったこともあるが、
ジアースがいつもと比べて圧倒的な強さを発揮したからだ。
戦闘終了後、みなに礼を言い、兄のことをよろしくお願いしますと告げるカナ。ウシロが契約していないことを
知っていた彼女は、最後まで兄のことを心配し続け、今回の操縦者であることを隠したまま死んでいった。