ぼくらの alternative 第11章 コモ・カナ(2) 今度こそ、操縦者に選ばれたのはコモであった。敵の頭部には光点が一つしかなく、その通りの強力な攻撃によ りコモは敗北寸前に追い込まれる。しかし、決着直前に敵パイロットが逃亡したことで戦闘は一時中断した。そ のさなか、アメリカが日本に宣戦布告をした。圧倒的な戦力差の前に日本の艦隊は壊滅し、軍人であるコモの父 親も命を落とす。 コモが自宅に戻ると、敵のパイロットであるマキが居た。分岐の近い宇宙から来た彼女は、その世界のコモと友 人同士であったのだ。この世界でまもなく自分の弟が生まれると聞いたマコは出産に立ち会うことにした。コモ はそれを守るためにジアースでアメリカ機動艦隊を攻撃。航空戦力の壊滅ををうけ、ついにアメリカは東京に向 けて核ミサイルを発射する。弟の誕生を見届けたマキは、コモと協力して核ミサイルを迎撃する。 そして、自分の地球の家族がすでに死んでいたマキは、こちらの地球を存続させることを選び、コモの手によっ て射殺された。