投稿者:陳宮 2007/12/27 (木) 00:22:51        [qwerty]
「ジャーン!ジャーン!ジャーンジャンジャンジャンジャーン! ジャーン!」
鐘の音が響き渡る。残り一周半の合図だ。あたしの体は本能でそれに反応する。
「とっとと行けー!」脚より先に口が動く。あたしの前の子が踏み出す。
あたしの体は喋ると同時にペダルを踏んでいた。彼女にしっかり遅れずついていけるように。
じゃないとどんな嫌味を奴に言われるかわかったもんじゃない。

平成XX年。相次ぐ赤字により競輪というギャンブルスポーツは一旦消滅した。
しかし数年後、民営化により「競輪」というギャンブルスポーツは復活を遂げたのであった。
今までとは全く逆の、男子禁制の女子競輪として。
最初はアイドルを売り出すためのステップに使われたりとかしてレースはそれはもう酷いモノだった。
しかし、今となっては職を失った元男性競輪選手達がコーチにつくことにより、
脚力、技術などは格段に向上し、見られるモノとなっていた。
当然アイドルの登竜門的存在でもある部分は変化しなかったが、それにより美人が増え
選手も高い賞金の為、アイドルの道を捨て競技に集中する選手が増えていき、
注目度も増し今やテレビでも人気の競技となっていたのだった。


プロローグ(;´Д`)どうかな?