『ラ・マンチャ』の台詞の中から、夢を伝える、この言葉を、最後に……。 人生自体が気狂いじみているとしたら、一体本当の狂気とは何だ、本当の狂気とは。 夢に溺れてしまって現実をみないものも狂気かも知れぬ。 現実のみを追って夢をもたぬものも狂気かもしれぬ。 だが一番憎むべき狂気とは、あるがままの人生にただ折合いをつけてしまって、あるべき姿の為に戦わない事だ。 事実は真実の敵なり。 (原作 Dale Wasserman 森岩雄・高田蓉子訳)