> 2008/01/12 (土) 15:55:39 ◆ ▼ ◇ [qwerty]> 【春原】「古河、言うことをきくなっ!」
> 春原が叫んでいた。
> 【春原】「そんなハンデで、人の同情を誘うような奴なんて卑怯者だ!」
> 【春原】「そんなハンデでっ…ひいきされたいなんて考えが甘すぎるんだよっ!」
> その時、俺は気づいた。
> 俺たち三人が、似ていることを。
> 三人ともが、偶然の不幸により、やりたいことを放棄せざるを得なくなったことを。
> 三人ともが、学校生活でのささやかな夢さえ叶えられなかったことを。
> ──その気持ち、わかりますから。
> 古河の言葉がよぎる。
> 俺たちは、そんなに遠い人間ではなかったのだ。
> そして、俺たちはその不幸を盾にしたこともなかった。
> 春原と俺は二度と部活に戻ることなく、こんな人間になってしまった。
> 今、古河だって、一年近くの闘病生活を乗り越えて、一から頑張ろうとしている。
> だから春原は、それを盾にしようとしている人間が許せないのだ。
> 俺も…
> 同じ思いだった。
> 【春原】「そんな…ハンデでっ…」
> 春原は手に持っていた食べかけのパンを、地面に叩きつけた。
> それが跳ねて、杉坂という子の足元を転がった。
> それでも、その子は、頭を下げたままだった。身じろぎ一つしなかった。
まず、全校生徒が体育館に集合する。
そのとき、女子はステージの舞台裏に集合し、男子は、体育館側から舞台の幕が開くのを待っている。
女子は、舞台裏の控え室で、性歌を歌うための準備を行う。
まず、少女たちは、いつもの制服から、真っ白いワンピースに着替える。
それはノースリーブで、かわいらしい大きな襟がついた、膝丈のシルクのワンピースで、それを着た少女たちは、一見まるで本物の聖歌隊のようにも見える。
しかし、そのワンピースは、本質的な部分において、服としての機能を失っている。
ワンピースの前面には大きな十字架型の穴が空いているのだ。
十字架の幅は約10cmあり、十字架の左右の腕はちょうど胸の部分に当たり、真中の長い軸は少女の襟の下から脚の付け根の少し下まで伸びている。
そして、背面には、お尻の部分に大きなハート型の穴が空いており、少女のかわいらしいお尻をかたどるように開いているのである。
よって、その服は着ているにもかかわらず、少女たちの本当に隠したい部分は全く隠してはくれはしない。
当然下着は一切身に着けてはいけないことになっている。
少女たちは、いつもの制服より恥ずかしく見える自分たちの姿に、耳まで真っ赤にし、うつむきながらも、そのワンピース1枚だけを着て、ステージに3列に並んでいく。
参考:2008/01/12(土)15時51分53秒