<あいにくだったな・・・> 烈の顔は汗ダラダラ。 <武を護るため――――> <武をかなぐり捨ててのグルグルパンチ> 烈の虚像はあくまでおだやかに話す。 <ところが・・・・ 武はオマエを離してくれぬ> 虚像の両手が伸びる。そして烈を抱きしめる。 烈≪!≫驚く烈。 <試されてるぞ><烈・・・・> <委ねてみろ・・・>虚像が耳元でつぶやく。 <4000年を背負うなどと><構えずに・・・・> <武を護るなどと><気負わずに・・・・> <身をまかせる・・・> <そうでもしなけりゃ・・・><背負うなどとてもとても・・・> 呆然と立ち尽くす烈。