> 2008/03/27 (木) 00:44:55 ◆ ▼ ◇ [qwerty]> > 友人の野村は、ぼくにこう言った。
> > 「ゆで卵は指の間に挟んで食えば四つまで食べられて経済的」
> > 彼の言う意味がぼくにはわからなかった。野村はぼくの友人の中でも特に頭が良く、ま
> > た彼も自分のレヴェルに合った会話ができるぼくを数少ない友人として選んでいた。彼の
> > 知識は幅広く、他愛の無い話ひとつをとってもぼくにとっては刺戟的なものであった。元
> > 々社交性の無い彼と、友人として付き合えるということはささやかな幸運と言ってもよか
> > った。それなりに本を読んだり、ネットで調べたりして彼の知識に追いつこうと努力して
> > いたつもりだったのだが、あの日彼が喫茶店で、殆ど根本まで喫った煙草をもみ消しなが
> > ら言った一言はどうしても理解できなかった。ふと感じるに全く幼稚な言葉でもあるが、
> > しかし彼の言ったことである以上は何か深い意味があるに違いないと考える他なかった。
> > そして思った。ぼくは野村に試されているのかもしれない、と。
> > ぼくはこの言葉について色々と調べることにした。もしかしたら歴史上の偉人が残した
> > アフォリズムの類かと思い、一通り書店でその手の本を立ち読みしたが、全く見つからな
> > かった。次に何か暗号のようなものではないかと思い、音やローマ字に分解したり、キー
> > ボードのカナや携帯電話の数字キーに割り当ててみたり、アナグラムを探してみたりした
> > がこれもどうやら見当違いのようだった。更に、何か有名な小説に出てくる名台詞なので
> > はないか、あるいは漫画か、女子高生たちの新しいジャーゴンか、まさか経済用語か、な
> > ど、ぼくは一週間ほどかけて思いつく限り様々な情報を集め調べたが、どこの世界にもあ
> > る言葉ではなかった。徒労感に襲われたぼくは二日ほどゴロゴロして過ごし、そして発想
> > の転換をしようと考えた。意味や由来ではなく、この言葉そのものを考えることにした。
> > 彼の言葉を置き換えながら考えていくとこうだ。どうやら、ゆで卵は通常特に経済的な
> > 点は無いが、指の間に挟むと経済的になるということらしい。この場合の「経済的」とは、
> > かかる経費が少なくて済むという意味合いであると考えられるから、つまり得だというこ
> > とだろう。そして、「四つまで」だが、本来は多ければ多いほど得だというニュアンスが
> > 含まれながらも、一般的な人間の指は五本、従って指の間は四つなので「まで」というこ
> > とだ。そこにそれぞれゆで卵を挟むことで何か金銭的に得をする、ということではないだ
> > ろうか。ぼくは実践することで理解が深まると思い、コンビニに走りゆで卵を四つ買って
> > きた。しかし特に割引などは無く、出費はあくまでもゆで卵四つ分であった。
> > ぼくは買ってきたゆで卵を指の間に挟んでいった。左手の指の間には四つのゆで卵が収
> > まった。その手を見てぼくは全てを理解した。ぼくは野
> 元々はこんな長文ネタだったのか(;´Д`)今初めて知った
ゆで卵ネタはリアルタイムで見てた俺だがその後の長文ネタはそんなのがあったかなくらいしか覚えてない
あのネタはたしか朝方のけだるい時間帯に書かれたからツボに入ったんだと思う
参考:2008/03/27(木)00時41分16秒