入社式が終わって最初の休日となったこの土日、研修やら配属先での挨拶やらで、目まぐるしく 過ぎていった時間を抜けて、ふと我に返った時、麗かな日差しが恨めしくなるような春の憂鬱に 襲われている人も決して少なくないことだろう。 筆者の場合、入社式が終わった4月1日の午後にちょっとした違和感を感じ、3日目には「あぁ、 こりゃダメだ」と感じて、研修所から実家に戻った日の朝には退職願の書き方を調べていたものだ。 そんな自分が、ささやかな紆余曲折を経て、未だに10年も同じ会社に勤めている、というのは、 平成七不思議のひとつに入っても不思議じゃないくらいのミステリーなのであるが、果たして、 あの時の直感に素直に動かなかったことが良かったのかどうか、いまだ答えは出ていない・・・。