通りに面した窓からは仰向けに倒された姉と、そのまわりに下半身裸の少年たちが 居並ぶさまが丸見えだったという。それが終わるまで家には鍵がかけられているのだが、 家の中で娘が息子とその友達に犯されていることを知りながら、両親は庭でつくねんと待っているのだった。 幸夫は周囲の人間から金を借りまくり、「返せないから姉ちゃんの体で払う」 と言っては誰彼かまわず家に引き込んでいた。両親は体格で勝る幸夫を もう抑えることができず、暴力で支配されるがままであった。 ついに姉は精神をわずらい、精神病院へ入院。 以後、これで手に入れた姉の障害者手帳が一家の大きな収入源となる。