2008/05/03 (土) 10:31:22        [qwerty]
http://wiredvision.jp/news/200805/2008050121.html

ニューヨーク発――日本のカレーは、世界で最も完成されたカレーだ。
これに異を唱える人がいるとすれば、理由はただ1つ、日本のカレーを食べたことがないからだ。

ヘロイン中毒者がヘロインを注射するのが大好きなのと同じように、私は日本のカレーを愛している。ヘロイン中毒との唯一の大きな違いは、ヘロイン中毒は長期間ヘロインを断てば中毒でなくなる点だ。

いったん日本風カレーの中毒になると、米国に帰っても中毒が治ることはない。
もう一度日本のカレーを食べたいと願いながら日々を過ごし、また東京に行って
日本のカレーをもっと食べられるよう貯金に励むことになる。

そんなわけで、日本に初めて1年間滞在した後、故郷のコネティカット州に戻ったときは、
嬉しくもあり悲しくもあった。ボストンでもう1年、学生生活を送った私は、当地の日本人街で
カレーを食べさせる店を探したが、どうにか日本のカレーと呼べる味にすら出合うことはできなかった。

卒業後日本に舞い戻り、ホテルにスーツケースを置いて文字通り一番最初にしたことといえば、
独特の薄茶色をしたカレールーを1年ぶりに味わうために、最寄りのCoCo壱番屋を探すことだった。