投稿者:Six Perfections 2008/05/05 (月) 19:35:56        [qwerty]
IPv4アドレスは需要の拡大とアドレス空間の逼迫により細切れに割り当てられており、
そのためバックボーンにおけるルーティング情報が増大し(経路表爆発問題)、性能の限界が懸念されていた。
生徒:「ルーティングの爆発って何?」
先生:「うん。これは、こういう事だよ。IPアドレスはJPNICから申請されたIDを企業が使用する。
例えばIBM社は210.XXX.XXX.XXXを使用する。IBMのIPアドレスは必ず210.XXX.XXX.XXXになる。
ルーティングは、ネットワークの経路選択であるので、君の家からIBMに接続するにはルーターを経由する。
ルーターはIBMは210から始まるアドレスだと認識している。210から始まるアドレスが投げられた時は、
そのクライアントはIBMに接続したいと判断できる。しかしながら、IPアドレスが枯渇すると、210.250.255.XXXはIBMで、
210.250.256.XXXはSOFTBANKなど、細分化される。IPアドレスが枯渇すると、
グローバルアドレスを使用しないプライベートアドレスを社内において導入しIPの節約とコスト削減を同時に行う。
もちろん、プライベートアドレスは内部ネットワークであるのでコスト削減、また外部との接続ができないのでセキュリティも高い。
プライベートアドレスを割り振る技術も将来的にも保持するべきでしょう。
しかしながら、先に述べたようにIPアドレスが枯渇すると、210.250.255.XXXはIBMで、210.250.256.XXXはSOFTBANKなど、
細分化される。ルーターは、いままで210で始まるアドレスは全てIBM社の外部向けサーバーであったが、
SOFTBANKも含まれるようになった。深い階層での分岐判断が多くなるので、その分、ルーターには負荷がかかり、
処理も遅くなる。こういう状態が複雑化すると、いくら回線が速くても、経路選択に時間がかかり伝送速度が落ちるんですよ。」