米大統領選の民主党候補指名を争うヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)上院議員は3日、遊説先のノースカロライナ(North Carolina)州で、不公正な貿易慣行を続ける中国に警告すべきだと述べた。 閉鎖した店舗や質屋が並ぶ商店街を訪れたクリントン氏は、不況が懸念される米国経済を回復させ、海外に流出する製造業 の雇用を国内へ呼び戻すと述べた。 一貫して中国を批判してきたクリントン氏は「中国に厳しい対応をとるべきだ。警告を発すべき時はとっくに過ぎている」と述べた。 さらにクリントン氏は、「中国は米国に不利になるように為替を操作している。また、広範な知的財産権の侵害、産業スパイ活動 などを行っている。世界貿易機関(World Trade Organization、WTO)加盟時の約束を守っていない」と中国を批判し「わたしたちが 見返りに得ているものは何か。汚染されたペットフード、鉛を含んだ玩具、汚染された医薬品だ」と述べた。