羞恥心を「さちしん」と読み、さらに正しい読みが「しゅうちしん」で あると聞いたときに「そんな言葉聞いたこともねえ」と目が点になった のをみんなで阿呆扱いして笑っていたが、ちょっと待ってほしい。とい うのは、恥という字を「ち」と読めたことに私はかなりの違和感を抱く。 「しゅうちしん」という単語も耳にしたことのないような程度の連中が 果たして、恥に「ち」という読みがあることがあの場ですぐに思い浮か ぶだろうか。よくよく考えてみれば「恥骨」だの「恥垢」だの「恥部」 だの思い浮かぶであろうが、あの連中があの場で思い浮かぶだろうかと いう点が問題なのである。