池上「そういえばさ昔、新聞でこんな記事読んだ事ある… ベトナム帰還兵が、路上で9歳の少年に殺されたんだって で、武器は何だと思う?」 沙粧「なに?」 池上「果物ナイフだって!いや少年がさ、喧嘩用にって胸ポケットに しまい込んでたらしいんだけど その殺された兵士ってのが、ベトナムの最前線で戦っていたランボーみたいな奴でね そこじゃ戦車とか機関銃にだって殺されなかったのに 刃渡り10cmの果物ナイフで刺し殺されちゃった 坊や…と言って目線の高さを合わせようと身低くするのと その少年が、その兵士の太もも刺そうとして 突き出すその動作とちょうどシンクロしちゃったんだな それでナイフが兵士の首に刺さっちゃった」 梶原「バッドタイミングだな」 池上「この話の教訓は何だと思う」 梶原「子供と話す時は目線の高さを合わせるな、か?」 沙粧「小さな敵には振り向くな、でしょ」 池上「違うよ, 戦いたい奴は常に戦場にいろ、さ それでないと望むような死は迎えられない、そうだろ?」