騎士ザエボス 「遅かったな、デニム。 待っていたよ。 「英雄と呼ばれた貴様がなぜ、解放軍に 追われているのか、やっとわかったよ。 公爵は貴様のことが嫌いなのさ。 「貴様のように手を汚さず、 きれいごとばかりを語り、 美味しいところだけを盗む…。 「汚い仕事は他人まかせで、 理想や正義をちらつかせる…。 それが貴様だ。 「いずれ民衆は、公爵を見限り、 貴様を支持するようになるだろう。 公爵より『汚れていない』からな。 「しかし、それもつかの間だ。 どうせ、貴様もそのうちに 『汚れる』さ。くっくっくっ。 「さあ、おしゃべりはここまでだ…。 騎士ザエボス 「この城の…裏切り者どもは… 救世主を求めている… 「やつらだけじゃない… この島のやつらは皆、そうだ… 民衆とはそうしたもんだ… 「貴様は…救世主になれるのか……? 救世主ヅラした偽善者に…… ふふ…、なれるんだろうな……