1982年2月9日。着陸直前の日航DC-8は、機長の異常操縦によって羽田 空港沖の海上に墜落した。精神異常を起こした機長が突然逆噴射をか けたためである。死者24人、負傷者149人。墜落時副操縦士が発 した「キャプテン!やめてください」という悲鳴がこの事故の異常さ を表している。この機長は事故当時精神病の薬を複数服用しており、 その薬を服用したあとは車の運転も禁止されているほどであった。 機長はフライトのすぐ前に薬を服用していたことが確認されており、 またかなり以前からこの機長には異常操縦・不可解な言動が見られて いたという。このような状態の機長を搭乗させ続けた日航に対して非 難の声が集中した。 事故調査委員会は日航の運営体制を非難したが、実際には何も変わ るところはなかった。極端なシフトレート、運行第一主義は変わらな かったらしい。ちなみに77年に乗員組合が行ったアンケートでは「安 全運行が確立されている」と答えた割合はわずか8%だった。