「名雪ーっ!起きろ、今日から学校だぞー!!」 「……にゅ…」 「起きたのか?」 「おきたよぅ…」 しかし、名雪の場合はこれで安心できない。 名雪にとっては、寝ながら返事なんて朝飯前だ。 「本当に起きてるんだったら、今から言う質問に答えろ」 「…うにゅ」 「25+7は?」 「…さんじゅう…に…」 「今日は何月何日だ?」 「1がつ…18にち…」 「…秋子さんの年齢は?」 「……さん……じゅう……」 それが俺の聞いた最後の言葉だった。