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2001/12/16 (日) 01:09:38        [mirai]
アニサキスは,海産ほ乳動物(イルカ,クジラ)に寄生する寄生虫です。この
アニサキスの幼虫は,中間宿主の魚に寄生しています。
人間がこの幼虫が寄生している魚を生で食べると,その幼虫は胃壁に侵入して
胃痛などの症状を起こします。
中間宿主の魚としては,サバ,スケソウダラ,マダラ,サケ,イワシなどの
魚,スルメイカがあります。
八戸は漁港の町でもありますので,新鮮な魚があるためか,時々アニサキスの
症例があります。
お父さんが釣ってきたサケを生のまま食べて,一家3人胃アニサキス症なった
例(同じ物食べたお父さんは,なぜか大丈夫でした)
タラの菊(白子)を食べてなった例など経験した事があります。
中には,2回目という人もいました。慣れたもので,患者さん本人が「虫でな
いべか?」と言ってきた例もあります。
「もう,生の魚たべるのやめたら」と言いましたら,「わ(私)の知ってる人
で3,4回なった人がいる」との答えでした。

今年(98年7月現在)は,3月1人ありました。私の所は,年に1人か2人
ぐらい来ます。八戸で開業してる内科の先生で,年に5人ぐらい来たことがあ
るという話もあります。ですから八戸では,けっして珍しい病気ではありません。


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