下へ
2000/12/15 (金) 21:17:48        [mirai]
しばらくの間、祐一はぐったりして草に寝そべっていた。
  寒さに震えて起き上がると、真琴が自分の太腿に残る白い液体を指ですくっているとこ
ろだった。興味しんしんの様子で指を鼻先へやったりしている。
「ばか。んなもんんお匂いなんて嗅ぐな」
「だって、不思議なんだもん」
いいから、と祐一は真琴の指先を草地に押しつけてぬぐわせた。

上へ