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2001/12/24 (月) 13:25:42        [mirai]
学級崩壊についていろいろと報道されています。報道を見ていると時々怖くな
ることもあります。ベテラン先生のクラスさえあれるというふれ込みですが、
よくよく見ているとやはり原因があるように感じます。ただ力で押さえつけて
いた先生が、子どもからそっぽを向かれているのではないでしょうか?

報道で見落とされているのは、ベテランにもいろんなベテランがいるというこ
とです。ベテランにもいろいろあります。自分の実践を着実に積み重ねてきた
人、子どもたちと誠実に向き合ってきた人、年齢的にそう言われるだけの人。
どんなベテランなのかを見極めていく必要があります。

結局はその先生の力量だと思います。子どもたちが何を望んでいるのかがわか
り、その願いをかえようとすること。ダメなことは、なぜダメなのかわかるよ
うに説明できること。そして何より、子どもたちとの間に信頼関係を築くこと
ではないでしょうか?

学級崩壊について私は、大人とのつきあい方と同じだと思っています。社会人
とつきあうときに、いやがるようなことをしていれば、人の心は離れていきま
す。そっぽを向かれます。自分のいうことを全く聞いてくれない、何でも押し
つけてくる、細かいことまでいちいちうるさい。こんなことをしていたら嫌わ
れます。

学級崩壊とは、それがきわめて自然な形で現れているんではないでしょうか?
原因があるから、結果が起こるのです。私の好きな詩の一つに高田敏子さんの
「水のこころ」という作品があります。


       




                ・

                                「水のこころ」
                                          高田敏子


                                水は つかめません
                                水は すくうのです
                                指を ぴったりつけて
                                そおっと 大切に-

                                水は つかめません
                                水は つつむのです
                                二つの手の中に
                                そおっと 大切に-

                                水のこころ も
                                人のこころ も

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