前略。 この気持を貴方に、どう伝えて良いのか判りません。そして私は、この気持が 人の道に沿ったものだとは思いません。しかし、この気持が真実であり、強い ものであることは事実なのです。 おふうさん。好きです。愛しています。 あなたが私の体の一部であったならどんなに嬉しいことでしょう。 僕は男で貴方も男です。こんな気持を貴方は不気味に思うかもしれません。 しかし、この気持を押えることは出来ません。確かに私は男です。しかし、 そんなことは神様の気まぐれです。悪戯です。貴方のためならば私は女にでも 犬にでも幽霊にでもなります。古い慣習に縛られ、社会の目に曝されても、 私は胸をはってどうどうと「おふうさんを愛している」と言えます。 どうか私を見捨てないで下さい。私を避けないで下さい。私の想いが貴方に 届くまで、私はじっと待っています。 敬具