下へ
2004/02/07 (土) 11:41:29        [mirai]
異邦人
 フランスの作家アルベール・カミュの小説.
 一種の犯罪小説だが,評判ほどの傑作ではない.むしろ失敗作であろう.
太陽が黄色かったから人を殺したというのは,殺害動機としてあまりに
薄弱な上,伏線らしいものも見当たらない.
 裁判シーンも迫力がない.本筋とあまり関係ない部分が饒舌で,些か退屈する.
 だが何よりも,新しい殺人のアイディアやトリックが一つもないのが,
決定的失敗であると言われている.

上へ