今から11年前、第一次安倍政権でいわゆる「安倍降ろし」が起きたとき、その急先鋒(せんぽう)となったのが石破茂、 後藤田両氏だった。2年後の2009年、今度は「麻生降ろし」が起きたときにも、石破氏は閣僚でありながらこれに加担した。 1993年に史上初めて、(細川政権誕生で)自民党が下野したときには党から逃げ出し、身内の政権が弱くなればすぐに、 「倒閣」の祭りに乗っかる。石破氏が党内で人望がないのはこうした経歴による。 一方で、「反自民」「反安倍」のメディアや文化人がこぞって石破氏を応援するのも、この経歴によるところ大だ。 「石破氏なら御(ぎょ)しやすい」。そう思われているに過ぎない。