「駅員室に連れていかれると、ある種の定型的なマニュアルの対応のみがなされます。 被害者と容疑者が別々にとどめ置かれ、その間、駅の事務員は最寄りの派出所に連絡する。 被害者側の誤解だった場合も、駅員が当事者の間に入って最低限の事実確認をすることなどはなく、 加害者とされた人の言い分は一切、聞いてもらえません」 「被害女性らに取り押さえられたら『私人逮捕』、『常人逮捕』となり、現行犯逮捕という手続きで 、駆けつけた警察官に身柄を拘束されてしまうんです。 派出所あるいは最寄りの警察署に連れて行かれると、痴漢があったものとして取り調べを受けることになります。 このルートに乗ってしまうと、なかなか逃れる術がありません」