「このプリント、よく見たら所々水滴で漆んでる。涙だ……!!、涙なんだ! ドクロちゃん!?」 「なあに?」 「山崎先生には今年で三歳になるお子さんもいるの知ってるでしょ? 先生頑 張ってるんだから!! ちょっとねえ! 職員室の中で山崎先生になにしたの ドクロちゃん!!」 「歯の神経ってねー」 「いい! やっぱいい!! 言わないで! ためらいもなく言わないで! あんた天使でしょ!? そんな拷問みたいな方法で新しい部活を作っちゃ だめだよ!!」 「だめじゃないもん……桜君はもう部員だもん! レギュラーの自覚が足りな いんじゃないの!!」 「ええぇッ? もう僕レギュラー? 早くない? っていうか待ってよ! 今はまだこの部活が……」 「いやあ!! これはもう決まってるんだもんッ!!」 突然、僕の身体が揺れて、鼻がツンとしました。 「かはっ……」 口の中に溢れる昧。 「……?」 いつの間にかドクロちゃんの握る鋼鉄とげ付きバット「エスカリボルグ」が 僕の腹部を貫通しています。 「!?がふッ……ごぼぁッ!!」