【双生児も判別の超高精度顔面識別機を開発-ロシア】(日本時間26日) ロシア科学アカデミーのLKミカエノフ電子工学研究所はこのほど、人の 顔面を極めて高精度に識別できる装置を開発したと発表、来月開かれる国 際応用電子工学会議で詳細が紹介される。 生物学的には後天的形質しか異ならない一卵性双生児の組86組に参加し てもらい、判別能力を測定。うち85組で「別人である」と判定。後天的 影響を比較的受けていなく、目視での判別すら難しい3歳未満の双生児で も95%の精度で別人と判定した。一方、これらの人たちで繰り返し同一 人物判定をおこなった結果、100%の制度で「同一人物」判定を得た。 また、鼻や目、あごなどに美容形成手術を受ける予定の人14人にも協力 を得、手術前後で装置の制度を確認した結果、同一人物判定は100%の 正解率だった。 研究所によると、すでに日本や欧米から多数の問い合わせが来ているとい うことで、近い将来、クリティカルな入室セキュリティチェックなどへの 応用が期待できる。