東京都新宿区で昨年11月、ビルの改修工事中に作業員が耳にしていたピアスを通じて感電死する事故があり、 警視庁新宿署は17日までに、安全管理に問題があったとして、現場責任者を業務上過失致死容疑で東京地検に書類送検した。 事故は、同6日午前10時45分ごろ発生。 新宿区歌舞伎町2のビル1階電気室で、川崎市の電気工事会社社員の男性(当時18歳)が、 清掃作業中に室内の変圧器の電線に耳のピアスが触れて感電、間もなく死亡した。 調べでは、同室内では外部から引き込んだ6600ボルトの高電圧の電気を ビル内用の100ボルトに変換する変圧器の通電試験をしており、 現場責任者の同社の元請けに当たる別の電気工事会社の男性役員(53)は、 男性に変圧器に近づかないようするなどの注意義務を怠った疑いが持たれている。