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2007/12/16 (日) 23:42:49        [qwerty]
Unlimited Blade Works(アンリミテッド ブレイド ワークス/無限の剣製)
地平線まで見渡す限り広がる、赤く錆びた荒野の丘、そこに数え切れぬ程の剣が墓標のように突き立つ世界。
錬鉄の固有結界。結界内部はあらゆる剣を構成する因子で満ちており、
オリジナルを目視するだけで瞬時にその構造を理解し、剣を複製し、結界内に記憶する。
防具の複製も可能だが、その場合は通常の2~3倍の魔力を消費する。武具の複製と同時に、
その武具の記憶も再現するため、武具に宿った意思と経験を頼りに、初めて使う武具でも
ある程度使いこなすことが可能。更に、宝具の複製やその真名解放すら可能である。
ただし、複製された武器のランクはオリジナルより1つ下がる。
結界内の剣は自在に操ることができ、瞬時に剣を手元に呼び寄せることも、相手に向かって
撃ち出すこともできる。固有結界の形成時点で用意されている武装そのものに関しては
魔力を消費しないが、破壊された武装を再度製造する場合と、形成時に無かった武装を
新しく造る場合には激しく魔力を消費する。また当然ながら、結界の維持にも魔力は
消費され続ける。
衛宮士郎が扱う“強化”や“投影”といった魔術、また彼の様々な“特技”は全て、この結界から
零れ落ちた『劣化物』、二次的に派生した副産物でしかない。すなわち、彼の“投影”は
本来の投影魔術とは本質的に全く異なる、別の過程から生まれる結果ということであり、
本来の投影ならあり得ないことを可能とするのはそのためである。この固有結界は
ネロと同じように普段は体内で形成しているらしく、衛宮士郎(アーチャーは不明)が
命の危機に瀕すると、自覚がないまま彼の体内で暴走を始め、最悪の場合、体の内部から
無数の剣を生み出して彼を串刺しにし、命を奪うこともある。発動させるだけでも
膨大な魔力が必要であり、魔術師として未熟な士郎は魔力量の不足故に
自力で発動することはできない。
士郎とアーチャー、両者の固有結界はその空に差異が現れる。アーチャーの場合、
赤黒く曇った空に巨大な歯車がいくつも浮かび、互いに噛み合って回転し、
吹き上がった火の粉が宙を舞っている。対して士郎の場合、薄い雲のかかった夕焼け空が
ただ広がるだけであり、歯車も火の粉も見られない。この相違点はそれぞれの心象世界の違いから
生じる結果であるが、同様の理由から生じる違いは詠唱呪文にも見ることができ、
アーチャーの呪文に悲観の響きがあるのに対して、士郎の呪文は肯定的である。
アーチャーは守護者として世界側に立つ存在であるせいか、その固有結界にはペナルティが
無いとされる。ただしそのペナルティが具体的に何であるかは明記されていないため議論を
呼ぶところである。

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