それからしばらくして、少年はまた同じように村人をだましました。 同じことを何度か繰り返しているうちに、少年にだまされて家を飛び出してくる村人は減っていきました。 しかしある日のこと、少年が羊の世話をしていると本当にオオカミの群れがやってきたのです。 少年は必死になって大声で叫んで助けを求めましたが、村人たちは少年の言うことを本気にせず出てきてはくれませんでした。 とうとうオオカミたちは少年と羊を襲い始め、村人たちが気づいた時には、跡形もなくなっていました。