2000/02/29 (火) 15:02:52 ▼ ◇ [mirai]鈴木あみさん所属のプロダクション 脱税容疑で告発
脱税容疑で告発された「顧客」には、人気歌手が所属す
る芸能プロダクションや老舗(しにせ)の元映画館経営者
が含まれていた。
プロダクションのうち、「エージーコミュニケーション」に
は、歌手の鈴木あみさんが所属。鈴木さんは1998年2
月、テレビのオーディション番組「ASAYAN」でグランプリ
を獲得したのを機にデビュー。小室哲哉さんプロデュース
のもと、数々のヒット曲を出している。
また「ピムコーポレーション」に所属しているのは、小室さ
んのグループ「globe」のメンバー、マーク・パンサーさん。
代表曲「DEPARTURES」が200万枚を超えるヒットを記
録するなど、国内だけでなく台湾、香港などアジアでも人
気を誇る。
民間の信用調査会社や業界関係者によると、この2社を
含め計4社でグループ企業を形成しており、山田永司社長
(37)が代表を務める。92年設立の「ピム」がパンサーさ
んのマネジメントを始めたのをきっかけに、新人歌手の発
掘や育成をするなかで、次々、新会社をつくっていったとい
う。「ピム」は99年の申告所得が前年の11倍を超える7
億4000万円になるなど、所属歌手の活躍で急激に業績
を伸ばしていた。
一方、三浦大四郎元社長(72)が経営していた「文芸
坐」は、名作を低料金で提供する「名画座」として親しまれ
てきた。55年に東京・池袋でオープンし、1日6000人を
超える客が足を運んだ時代もあったが、ビデオの普及など
に押されて97年3月に閉館。会社も同年10月には、破産
宣告を受け倒産した。
文芸坐が建っていた土地の譲渡をめぐる架空違約金な
どの工作が、脱税容疑の対象になった。三浦元社長が文
芸坐再建の計画を持ちつつも、資金繰りに窮していた事
情が背景にあったと見られている。(14:24)