萌え 2000/03/02 (木) 04:15:34 ▼ ◇ [mirai]ゆかり 投稿者:ゆかり 投稿日:12月12日(土)02時02分40秒
「このブタがさ、あんたのこと、好きだってさ、
お礼に、あんたの処女、こいつにあげることにしたのよ」
リーダー格の少女がおかしそうに由香里に言った
「そ、そんなのいやよ。できるわけ、ないでしょ」
予想通りの反応に少女は満足そうに目を細めた。
さらに意地悪く続ける。
「何気取ってるの、ブタが好きなあんたも雌ブタって決まったのよ。
ブタのくせに西尾君に抱いてもらうつもりだったの?ずうずうしい。
ブタはブタ同士、交尾してればいいのよ」
交尾だなんて・・・
あまりの言われように声も出なかった。
少女は由香里が今日、西尾隆から告白されたことに腹を立てているのだった。
悪い気はしなかったが、返事は保留している。
それが彼女たちにはお高くとまってる、と写ったのかもしれない。
ことさら由香里を貶め、屈辱を味あわせようと決めているのだ。
そのために少女は全校一の嫌われ者、嘲笑と侮蔑の的である少年に目をつけた。
明るく、気立ての良い、クラス委員も務める人気者の少女と、
陰湿で不潔な体臭を常に漂わせる、嫌われ者の男。
獣姦並みの取り合わせである。
由香里はこれまでその少年、二見を平等に扱ってきたつもりであった。
断じてクラス委員としての責任感からである。
この年頃の少女が当然そうであるように、やや潔癖症のきらいのある由香里にとって、
この少年は最も遠ざけたい存在であり、口に出してこそ言わないが、
近くにこられると吐き気がする、とさえ思っていた。
その少年に、処女を捧げることを強制されているのだ。