心の拒みに反して乳首に伸びてゆく指。 彼女自身の意思に反しそれが触れたその瞬間、 「んくっ!」 名雪の全身に電撃が疾る。 「ゆう、いち………」 もうダメ。 祐一に植え付けられた快感の残滓を、名雪は拒み続けることはできなかった。 「ん……ん……っく……ぐ……」 心が衝動に屈服したと同時に、指が乳房を這い回る。 乳首を摘み、こね回し、引っ掻き、乳房を優しく揉みしだく。 「はっ……はぁ……は…っ……は…ぁ……」 毛布の中で乳房乳首を自ら慰める名雪。その息もその身体も、火が点いたように熱くなる。 「…………んっ!」 バサッ! 火照った身体に毛布は要らない。 自らを纏っていた毛布を投げ捨てる名雪。暗闇にその裸身が淡く映える。 「ん……んんっ……!」 まるで他人の意志のように、乳房からツーッと下に降りてゆく名雪の指。 臍、下腹部を経由し、淡い叢をも越え、女の命の部分に指が――