小説作ったヨ、よかったら読んで 2000/03/07 (火) 02:33:38 ▼ ◇ [mirai] 3月上旬の出来事、
「納得いきませんっ!」
バンッ、オフィス中に大きな音が響く。その音は大きく、オフィス中の全員
の注意を引かせるのに充分だった。
山下は上司である課長の席に向かい、机越しに課長にくってかかるように
言った。
「あそこは問題も多い。剥奪したのになぜ復活させるのですっ!」
山下は再び机を叩いた。身を乗り出し、静かに椅子に座っている課長の目を
見つめる。
「上の決定だ。こちらでは何も出来ん。」
課長は山下の目を見つめ返し、落ち着き、しかし強く言いはなった。
「理由は、理由は何ですか?答えになってませんよ!」
「理由を聞いたところで俺、そして、おまえにも何も出来ん。上の命令は絶対
だ。それに、私情をはんでいないか、おまえは?」
自分の気持ちを課長に見透かされ、山下は思わず身を少し引く。
「上の決定だ。こちらでは何も出来ん、あきらめろ。」
課長は同じ言葉を繰り返した。今度は優しく、山下をなだめるように。
「くっ!」
山下は短くそうつぶやき、背を返し、課長の席から離れた。
「まあ、あいつの気持ちもわからんではないがな。しかし」
課長は席で独り言のようにつぶやく。悔しさに背中をふるわせる山下を見な
がら。
「くっ、おれは、...あきらめんぞ。あいつの、あいつのためにも!」
自分の席に向かう途中、山下は再度決心をするのであった。
<次回予告>
山下サンの固執の理由とは、そして謎の大物があらわれる!!
つーか、誰でも予想できるようなオチですので期待しないでください。