2000/03/10 (金) 12:12:24 ▼ ◇ [mirai]XBoxのハードウエア仕様がついに明らかになった。プレイステーション2が主要
なチップを独自で開発したのに対し,XBoxのハードウエアは高性能の汎用製品
を組み合わせた。プレイステーション2の仕様を強く意識したとみられる。たとえば
心臓部となるマイクロプロセサは600MHz動作の86系プロセサ。「プレイステーショ
ン2の300MHz動作の2倍」とする。主記憶も64Mバイトと,PS2の2倍である。PS2で
はDirect Rambus仕様DRAMであるのに対して,X-BoxではDDR(Double Data
Rate)モードDRAMを採用する。システム・クロックは200MHz,バス幅は64ビットで
ある。
描画用LSIは,米nVIDIA社が開発中の3DグラフィックスLSIで,300MHzで動作す
る。「描画性能は,PS2の3倍」という。PS2では,メインのEmotion Engineに集積し
た数多くの浮動小数点演算ユニットで座標変換を実行するが,X-Boxではこうし
た処理をグラフィックスLSIにまかせるもよう。86系互換マイクロプロセサが
Emotion Engineに比べて浮動小数点演算性能で劣る分を,グラフィックスLSIの強
化で補うことになる。この直前には,「GigaPixel社のLSIを採用」との報道もあった
が,最終的にはNVIDIA社に決まった。
ゲーム用ディスクやDVD-Videoディスクを読み取るDVD-ROM装置は4倍速品を
内蔵した。標準で記録媒体として8Gバイトのハード・ディスク装置を搭載してい
る。このほか,ゲーム・パッドなどを接続する四つのUSBポート,10/100BASE-Tの
ポート,AV用コネクタが2ポート標準で搭載されている。
ハードウエア仕様の公開と同時に,XBoxのゲーム制作に参加するソフトウエア・
メーカも明らかになった。具体的にはカプコン,コーエー,コナミ,D3,ナムコ,ハド
ソンの6社である。ちなみに,参加メーカにスクエアの名前はなかった。(新井将
之)