光通信が急落、一時10万円割れ-社長逮捕のうわさを否定(2)
東京 3月10日(ブルームバーグ):光通信が一時、前日比2万6000円
(20.80%)安の9万9000円と、午後の取引に入って急落。11月5日以来、約
4カ月ぶりに10万円の大台を割り込んだ。
市場では、この日の急落について「株価操作などのいろいろなうわさが流
れ、売りが売りを呼ぶ展開になった」(泉証券商品企画部・石川照久次長)、
「一部雑誌で、同社の経営上の問題を指摘する記事があり、下げるきっかけに
なった」(東和証券株式部・多田晃士部長)との声が相次いだ。
またこの日は、同社の重田康光社長がインサイダー取引の容疑で逮捕され
たとの観測が流れたが、光通信は「重田社長はいつも通り出社し、勤務してい
る。昨日、社長がインサイダー取引で逮捕されたとのうわさが香港から伝わっ
た。うわさの根拠は全くない」(広報部・山本恵介アシスタントマネジャー)
と否定した。
午後の売り手口で目立つのはゴールドマン・サックス証券、ドレスナー・
クラインオートベンソン証券、メリルリンチ証券などの外資系証券。
同社株は2月15日に上場来高値24万1000円を付けたが、その後は機関投
資家の利益確定売りや決算対策売りの影響から下落基調を強め、高値からこの
日の安値までの下落率は58.9%に達している。
東京 院去 信太郎 Shintaro Inkyo (03)3201-8348 tu