2000/03/10 (金) 23:27:12      [mirai]
 ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEI)は3月10日、家庭用ゲーム機
「プレイステーション2」(PS2)のDVD再生機能の不具合について、「原因はメモ
リーカードの個別不良によるものと推定している」と発表した。SCEIがこれまで
の解析を通じて推定した不具合は、メモリーカードに保存しているゲームのデータ
やDVDビデオ再生機能のプログラムが、何らかの操作によって一部消失してしまう
というもの。特定のゲーム・ソフトが原因ではない。実質的にSCEIは、PS2付属品
の不具合を、ほぼ認めた格好だ。

 一時的な対処方法として、付属のユーティリティー・ディスクを使ってプログ
ラムを再インストールするなどが考えられるが、これがすべてのユーザーに対す
る解決策ではない。SCEIによれば、現在も不具合の究明を継続しており、「最終
的な対処方法」も検討中という。また、メモリーカードの不良率を減らす改善策
も検討していく。

 またSCEIは、ユーザーから寄せられた問い合わせ状況についても同時に発表し
た。3月4日の発売から3月9日までの問い合わせ件数は合計1万2300件。そのうち、
本体の取り扱いに関する問い合わせが最も多く、全体の約26%を占める。また
、メモリーカードの不具合に関する問い合わせは約340件で、全体の約3%。これは、
出荷総数の0.05%(100万台中500台)に相当するという。(鈴木 陽子)