ふつう自閉症というと、より障害が重く言語能力も損なわれているものを 指し、その多くは知的発達障害を伴っているのですが、知的には正常レベ ルの自閉症のことを「高機能自閉症」といいます。その高機能自閉症の仲 間で、より正常に近い能力をもつのがアスペルガー症候群です(専門家の 間でこれらが同じものか違うものかという論争があります)。高機能自閉 症やアスペルガー症候群のことをまとめて「高機能広汎性発達障害」とも いいます(「広汎性発達障害」というのは自閉症圏の障害の総称です)。 児童精神医学の分野で扱われていて、確かに子どものときに学校の集団生 活に適応できなくてとても大変なのだけど(いじめの対象になりやすく、 学校の先生からも理解されにくい)、おとなになればまったく普通の人に なるかといえばそうともいえません。専門分野で能力を発揮するなどして 大変な成功をしている人がいる一方で、社会に適応する上でとても困難を 持っていることが多いのも現実です。 なんだ、住民の事か・・・