>  2000/03/14 (火) 20:50:29      [mirai]
> サルトルの実存主義について考えてみる

さて、ここで小話を一つ。
かのビートたけしは、学生時代馴染みの蕎麦屋で働く女店員のチイちゃんを、
どうにかしてくどこうとする。
女性の扱い方をまったく心得ていなかったたけしは、しかし、気後れする心を奮いたたせる
策略が一つだけあった。「実存的」にいいよればなんとかなる。
という思い込みである。盛り蕎麦を頼んだついでにたけしは、逆上しながら、こう口走る。
「あのさ、人間というものはさ、根本的に無の状態で生まれたものなんだよね。だからこそ
対他的に、社会的にさまざまな問題にアンガージュしていって、それぞれの自己の実存を
実現しなきゃならないだろ?
そこで、だからぼくは、君にアンガージュして僕と君の実存を超越しあいたいと思ってるんだけど」
「バカじゃないの」         
そう吐き捨てて厨房に立ち去るチイちゃんを呆然と見送りながら、
たけしはこうつぶやくのだ。
「サルトルじゃダメか」

参考:2000/03/14(火)20時29分16秒