が、終局は等しくおとずれる。ちっぽけな、やさしいおもいを踏みにじって。 ・・・すべての人間が、スフィクスとリンクしたその瞬間に。 「私はすでにあなたにリンクしている。聖母アルネへの道はこれしかない。そう、ヒトとスフィクスとの、禁じられた融合だけ」 その言葉に反応するかのように、ネーヤの服が輝きながら溶けてゆく。 「時間が無いわ。ヴァイアが、あなたの形を保てなくなる」 ファイナはまた一歩、無表情のネーヤに近づいた。 「始めましょう、ネーヤ。内なるヴァイアの力を解き放って。ちぎれた未来への道。過去を断ち切って、全ての人々の明日を、いま、一つに。そして、聖母アルネの許に行きましょう・・・」 おもむろにその両手をネーヤの首にかけ、徐々に力を込めていく。