そして、西暦2035年4月14日。 欧州反重力研究所、米国AG開発チームか らの招待状を手にした報道関係者たちが、うだるような暑さのネバダ砂漠に集ま っていた。未完成の試作機を前にした科学者達の苦しい言い逃れを聞く為にだ。 しかし、そこで彼等が目にしたのは特設サーキットを疾走するNx1000反重 力マシンだった。「ペテン師はどっちなんだ?」と口々に叫ぶ報道関係者達を前 に答えに窮していたのは、“食わせ者の科学者”達ではなく、政府スポークスマ ンであった。この日を境に反重力テクノロジーを取り巻く環境が一変したのだ。 http://www.scei.co.jp/sd2/wip3out/simple/page1.html