「今日は……クリスマスなのよっ…」 「え? あ、そうだったな」 「そうだった…?」 「あなたにとっては、それだけのことかもしれないけどっ… あ、あたしにとってはすごく大切な夜だったんだからっ…!」 「クリスマスよ、クリスマスっ!」 「期待してたのにっ…」 「ものすごく期待してたのにっ…」 「それがぁっ…」 「はぐぅっ…」 「いや、美味しいから…」 「そんな、美味しくたってねぇっ、ラ、ラーメン屋はないと思うのっ!」 「そうか…?」 「そうよっ…」 「誘われたとき、嬉しかったのにっ…」 「なんだかんだ言っても、あたしのこと気に掛けてくれてるって…」 「他の誘いまで断ってまできたのにっ…」 「あたし、キムチラーメン食べるために、みんなの誘い断ったんだぁっ…」 「ば、ばかだぁっ…」 「そこまで言うなよ…」 「だ、だって……やっと、男の子と過ごせると思ったのにっ…」 「だ…大好きな男の子とっ…ふたりきりで過ごせるってっ…」