2000/04/14 (金) 23:59:17      [mirai]
 人間中心と言えば「夏のロケット」「リスクテイカー」といった小説もさることながら「動物園にできること」のようなノンフィクションでも定評の川端裕人さ
んがニューヨークで活躍する環境団体について取材した「緑のマンハッタン」(文藝春秋、1714円)が、その点についていろいろと考えさせてくれる。
登場する動物でも自然でも「人間以外」のものに激しい関心と強い共感を寄せるディープ・エコロジストとかアニマルライツたちは、自然が何よりも大切
で人間は自然を壊す悪なんだと二項対立的に考え動物なり自然を中心に据えようとしている節があるけれど、自然と人間って決して対立する概念じ
ゃない。それって結局裏返しの人間中心主義だからね。お互いに負荷をかけあいながらも相対的に維持・発展していく道を模索するのがたぶん幸せ
だけど、それが出来ないから苦労するし、仕方がないと過激な道へと進む人たちもいる。それでも曖昧さの中に逃避して自然についても人間について
も思考を停止しているよりはいったん対立の図式に身を置き、そこからもう1度最善の道を探してみるしかないんだろー。立ち位置を考えさせてくれる
本としてなかなかに面白いポジションをつかみそう。小説より面白いぞ。


【4月10日】 リニューアルなったインフォバーンは「ウルトラサイゾー・コム」(どっとこむぅぅぅぅ!)で散々っぱら噂のネット従量課金はおらっちのビジ
ネス特許だもん会社について超絶大手プロバイダーに「どうーなってるの」と聞いたら「どうもなってない」ってことはやっぱりアレでしょーか「小さなとこ
からゴツゴツと」。ちなみに代表らしい臼井龍夫さんって名前で引っ張ったらなかなかに興味深いグッズが出てきてなかなかな”アイディアマン”だって
ことを裏付けてくれます。これも実用新案とか取ってるのかなあ。