2000/04/23 (日) 01:59:49      [mirai]
下級生
エルフ 1997年4月発売 充実度98%

「恋愛シミュレーション」の元祖は『ときめきメモリアル』('94)ということになっ
ている。しかし、アダルトアドベンチャーゲーム『同級生』('92)がなければおそら
く『ときメモ』も生まれなかっただろう。『同級生』ほどプレーヤーの自由度が高
くて、女の子がたくさん登場して、生き生きとしたストーリーをそなえたコン
ピューターゲームはそれ以前になく、シーンに大きな影響をあたえた。

『下級生』はこの『同級生』シリーズの3作目に相当する。しかしこんどはより大
きなコンシュマー市場にターゲットを変えて、格段に大きな資本を投入し、丁寧に
制作している。'96年にパソコン版、'97年にサターン版が発売された。個人的
に'97年にプレイしたベストゲームと断言できる。

 キャラデザインと原画には人気同人作家の門井亜矢が起用された(彼女は、イラ
スト集のエッセイマンガで「ひげのおじさん(蛭田氏)にだまされた」となどと書
いている)。柔らかなタッチと的確なデッサン力で、ギャルゲーのなかでも最高ク
ラスのグラフィックを実現した。新人なので気安くこきつかわれているのか、大量
の原画枚数であり、苦労がしのばれる。エルフは金の卵を生む鶏を殺すつもりかと
心配してしまったほどである。

 以下はプレイした人でないとわかりにくいムダ話。13人のうち、好きな女の子ベ
スト5。

瑞穂(ヒロインなのにタヌキ顔で愛嬌がある) 
美雪(ボーイッシュで男にはわかりやすい性格) 
愛 (ガラス細工のような美少女) 
みこ(門井さんのイチ押し、古風でおっとりした娘) 
涼子(画家の卵でつんとした美人) 

 口の悪い「お願い地蔵」に言わせると、瑞穂はぶりぶり、美雪は脳味噌筋肉女、
愛は少女趣味女、みこは変な女、涼子は馬鹿芸術家となる。作者(蛭田氏)による
ランク付けは、ティナ(ラム似の宇宙人)・瑞穂・涼子・麗子(タカビー)・美
雪・愛・静香(保健の教師)・みこ・奈々(独りよがりの下級生)・真歩子(花屋
の地味な娘)・真由美(根のやさしいコギャル)・麻紀(威勢のいい魚屋の娘)・
美夏(水商売のバイトをする音大生)、てな感じ。格付けをはっきりさせるのが蛭
田流である。

 ティナは主人公にまとわりつく「幼なじみ」的な役回りだが、それほど魅力が感
じられない(ガンダムのフラウ・ボウもいま見るとうるさいばかりで、時代の変化
を感じる)。蛭田さんの感覚もずれてきたかという不安を感じさせる。まだまだ楽
しませてもらわなければ困る。