2000/04/23 (日) 03:05:20      [mirai]
そうこうしている内に、ヤツは自転車の荷台にブツを積み終えて、また
こちらに引き返して来るところだった。
俺の心は内心、長年憧れていた芸能人に偶然めぐりあって声を掛けるとき
のそれだった。
「村崎百郎って知ってます?」出たセリフはこれだった。
青白い顔に銀縁メガネを掛けたそいつは、こちらに目を合わせず一言
「知らん!」
玉砕だった。取り付くシマがないとはこのことだろう。
俺はフラれたときのような心持ちになり、どうにも居たたまれずその場を
立ち去るしかなかった。
                          おわり