趣旨 喫煙による健康への影響に関する社会的関心が高まる中で、自らの意志とは関 係なく、環境中のたばこの煙を吸入すること( 以下「受動喫煙」という。) によ る非喫煙者の健康への影響が報告されている。また、受動喫煙は、非喫煙者に対 して不快感、ストレス等も与えていることが指摘されており、職場における労働 者の健康の確保や快適な職場環境の形成の促進の観点から、受動喫煙を防止する ための労働衛生上の対策が求められている。 本ガイドラインは、労働者がその生活時間の多くを過ごす職場において、喫煙 の影響が非喫煙者の健康に及ぼすことを防ぎつつ、喫煙者と非喫煙者が良好な人 間関係の下に就業できるよう、事業場において関係者が講ずべき原則的な措置を 示すことにより、労働者の健康を確保するとともに、快適な職場環境の形成の促 進を図ることを目的とする。 事業者は、本ガイドラインに沿いつつ、事業場の実態に即して職場における喫 煙対策に積極的に取り組むことが望ましい。