横浜ハンマー少年、警視庁などに犯行予告 
      
      
     　横浜市内のＪＲ根岸線の電車内で十二日、乗客の頭をハンマーで殴り、殺人未遂
     現行犯で逮捕された同市の私立高校二年生（１７）が、犯行の直前に、警視庁とＴ
     ＢＳ（東京放送）に犯行予告文を郵送していたことが、十六日、大船署の調べでわ
     かった。
     　予告文は、今月八日の消印で警視庁とＴＢＳに、十一日の消印で警視庁に送られ
     た。いずれもパソコンなどを使い「犯行予告在中」と表書し、「日本在住１７少
     年」と名乗っていた。「件名・・：くいずです」の文章で始まり、「ヒント」「こ
     たえ」の形で、犯行を予告。ＴＢＳの、警察を挑発するクイズを出題する誘拐犯と
     捜査側の攻防を描いたドラマを意識した内容になっている。

     　警視庁の最初の予告文は「はんにんのもくてきはなーんだ？」「こたえは　つぎ
     のじけんで　はんめいするかも」「またもや１７歳の凶行！？」などと続発する少
     年犯罪を意識。二通目には「ますこみにこうひょうしないと　どうなるかな？」な
     どと書かれていた。

     　予告文には「傷ついている僕の心……理性と感情、はたしてどちらが勝つの
     か！」という記述もあった。調べに対し、少年は小学校に入る前、自宅近くの公園
     で男にいたずらされたことをあげ、「あの時の男は大人になっているから仕返しを
     したかった」という内容の供述をしており、同署は動機についてさらに調べている。

     　ＴＢＳの予告文には、警視庁にも同じような手紙を送ったことなどが書かれていた。