無能なオタクとは、当に俺を指す呼称なのだろう。 同人誌に、毎月数十万を注ぎ込むだけでは飽きたらず、 瓦礫、アクセサリ、蟷螂にまで手を伸ばす始末である。 その重度オタクの俺だが、オタ技術が全く皆無なのだ。 絵は描けない、想像力も文章力も幼稚、肛門の有無を問うなど、 正しくオタクに良いように使われている道具に過ぎないのである。 人類の汚点とも言えるアニメオタクの道具として動いていた俺は、 人類の汚点にもなれない下等生物であると、気づき始めた。 そこで、俺はアニオタの懲らしめる為に、とある計画を企てた。 「アニオタを懲らしめる計画」である。センスの無い俺には、 この程度のネーミングが精一杯なのだ。ナンセンスで無能な俺は、 再びオタクに一杯食わされることになる。以前、俺が 早稲田大学経理学部に在学していた時、オタクは息を引き取った。 そして俺は、肛門を陰茎と合成することに、人類史上初成功した。 俺はその物質に「肛門と陰茎を合成した物質」と名付けた。 肛門の有無を問われる現代社会で、陰茎は必要不可欠な履歴であるのだ。