窓の外に視線を感じふとカーテンに目を遣ると 僅かに開いた隙間から入り込んだ雨に濡れた窒素が カーテンをゆらゆらと静かに震わせた そのたおやかな動きが昔想いを寄せていたあの子のフレアスカートを想起させ 間違えて踏んでしまい粉々に砕けたドイツ土産のイースターエッグが 私を哀れむ様にカルシウムの補給を薦めるのであった