2000/05/28 (日) 23:56:54      [mirai]
みさき先輩はメクラなので俺が書く。

今年のダービーは平成7年以来5年ぶりに開催時期が5月の最終日曜日に
戻って行われた「ミレニアムダービー」であった。
平成9年に生まれた国産サラブレッド8,505頭の頂点をめざす長い長い
淘汰の最終ゴールがこの日本ダービーだ。
生涯唯一度のこの晴舞台に集う4歳の精鋭18騎は、16万人ファンが
見つめる中、午後3時30分栄光へのスタートを切った。

マイネルブラウの逃げをパープルエビス等が追う。
武豊騎乗の1番人気エアシャカールは後方から進む。
淡々と進む流れは3~4コーナーでエアシャカールが前をうかがい始めると
一気に馬群は詰り、激しい戦いが繰り広げられた。
緑の絨毯を敷き詰めた府中の直線500メートルは、まさに激しいバトルの
舞台に一変する。
外からエアシャカールが凄まじい末脚を発揮して先頭に踊り出る。
多くの人が武豊のダービー3連覇の歴史的偉業(海外の3大ダービーでも
約80年前の英国で1例あるだけの大記録)達成かと思ったその瞬間、
一完歩一完歩エアシャカールを上回る末脚で迫りくる馬がいた。
アグネスフライトだ。
45歳の河内洋騎手が17度目の挑戦で、悲願のダービー初制覇に向けて
渾身の追い込みをかける。
息づまるデッドヒートはゴールまで続いた。

ゴールではなんと7センチ差の決着でアグネスフライトが勝っていた。
ついに、ダービージョッキーの称号を得た河内騎手の笑顔が5月の明るい
日差しに輝いていた。
45歳ベテラン河内洋騎手の強烈なるダービージョッキーへの執念を見た
見事なダービーだった。

http://www.jra.go.jp/info/osirase/20000528-seiseki.html