2000/06/20 (火) 03:13:35      [mirai]
    ・
 さすがに本気で、
 「そんなこと言う人嫌いです!!」
 と言われそうなのでここでやめておく。

 そんな少女の面影を中庭に探してしまう自分が悲しかった
 後悔しないと栞に誓ったはずなのに…

 そんなことを考えているうちに放課後になっていたらしい
 「裕一、放課後だよ~」
 「…そうだな…」
 「私、今日、部活ないから一緒に帰ろうよ。」
 「…ああ。」
 「…裕一どうしたの?何か変だよ?」
 「そんなことないぞ、俺はいつも元気バリバリだぞ。」
 「やっぱり変だよ~、もしかしてさっきの寝言?」
 何でこんな時だけ、鋭いんだこいつはとか思いながら素直に答えてしまう。
 「まあそんなことろだ。」

 歩きながら、さっきの夢のことをかいつまんではなしてやる
 「…というわけなんだ。」
 「へぇ~そうなんだ。だから、裕一、寂しそうな顔してたんだ。」
 「!!そんな顔してたか?」
 「うん。」
 「そうか…」
 「そんなに寂しいんなら、栞ちゃんに会いにいけば?」
 「寂しいって、そんなことは…あるかもしれないけど…
  あいつには、昼飯をおごってもらうから、そのときになれば嫌でも会えるさ。」
 「裕一無理してない?」
 「そんなことないぞ、それに…」
 「それに?」
 「いや、なんでもない。」

 栞との再会が奇跡に近いことも、その奇跡を起こす方法も俺は知っていた
 ただし、結果は栞の望んだものにならないと言うこと分かっていた
 (それに…)
 あの夢は、栞との別れを表しているものに思える。
 栞を悲しませたくないが、やはり俺にできることをやるべき何だろうな
 そう胸に誓った…