2000/06/20 (火) 03:13:35 ▼ ◇ [mirai] ・
さすがに本気で、
「そんなこと言う人嫌いです!!」
と言われそうなのでここでやめておく。
そんな少女の面影を中庭に探してしまう自分が悲しかった
後悔しないと栞に誓ったはずなのに…
そんなことを考えているうちに放課後になっていたらしい
「裕一、放課後だよ~」
「…そうだな…」
「私、今日、部活ないから一緒に帰ろうよ。」
「…ああ。」
「…裕一どうしたの?何か変だよ?」
「そんなことないぞ、俺はいつも元気バリバリだぞ。」
「やっぱり変だよ~、もしかしてさっきの寝言?」
何でこんな時だけ、鋭いんだこいつはとか思いながら素直に答えてしまう。
「まあそんなことろだ。」
歩きながら、さっきの夢のことをかいつまんではなしてやる
「…というわけなんだ。」
「へぇ~そうなんだ。だから、裕一、寂しそうな顔してたんだ。」
「!!そんな顔してたか?」
「うん。」
「そうか…」
「そんなに寂しいんなら、栞ちゃんに会いにいけば?」
「寂しいって、そんなことは…あるかもしれないけど…
あいつには、昼飯をおごってもらうから、そのときになれば嫌でも会えるさ。」
「裕一無理してない?」
「そんなことないぞ、それに…」
「それに?」
「いや、なんでもない。」
栞との再会が奇跡に近いことも、その奇跡を起こす方法も俺は知っていた
ただし、結果は栞の望んだものにならないと言うこと分かっていた
(それに…)
あの夢は、栞との別れを表しているものに思える。
栞を悲しませたくないが、やはり俺にできることをやるべき何だろうな
そう胸に誓った…